厳選なる抽選の結果

思ったことをただ書いていくだけです

言葉にたくさんの意味を持たせる

鶏さんのお話です。

 

 

 

 

 

『夢の飼い主』で、彼は何を伝えたかったのだろう?

これは意外と単純な気がする。

でも伝えるための手段が、まぁなんというか常人離れしている、と思う。

 

 

 

ただの詞として曲名を隠して読んでみれば、これは「夢」という動物(首輪、服、紐というキーワードで犬だと想像できる)のことを歌っているのだろうと思われる。

しかしその曲名を知ると、今まで犬だと思っていたそれは本当の「夢」で、首輪を巻いて紐で繋いだのも、変わり果てた色になってしまったのも、すべてが「夢」だった…という、なんの違和感もなく「ああ、そうだったのか」と思わせることができる詞だ。

 

 

 

藤原基央は比喩表現がうまい。

それはもう、ずっと昔からわかっていた事だったのに…

 

 

 

 

 

最近の楽曲は比喩表現が難解になってきた。

それは彼自身の表現力の向上でもあり、伝えたい事がより難しく、でもシンプルになったのだろうなと想像できる。

 

 

 

 

そんな中、ツアー『PATHFINDER』の円盤が発売された。

 

 

改めて歌詞と歌い方、そして彼がよくやる「歌詞変え」を考えてみると、結構昔の曲も自分の捉え方が間違っていたんじゃないか?と気がついた部分がいくつかあった。

 

彼らは「受け止め方に正解も不正解もない」というスタンスなので、あくまで「彼らが伝えようとしたことにより近い」捉え方がわたしの中で正解という意味でだ。

 

 

 

 

 

『花の名』は、当時からふわふわとした歌詞だと思っていた。

どうとでも取れる。そんな感じ。

しかし今回のツアーで、

 

“みんな会いたい人が居る

みんな待っている人が居る”

 

この部分で上を指さした。

 

公演場所はさいたまスーパーアリーナ

上は天井。

その上は…空。宇宙。

そして…あの世?

 

そう考えるとがらっとこの曲の印象が変わる。

みんな会いたかったのは、誰だ?

「それ」は生きている?もういない?

それとも、はじめから、もともと「この世」にはいない存在???

 

 

 

ただの思いつきとは思えない。

この行動で、わたしは今までのすべての既存曲に対してまた一から向かい会おうと決心した。

 

たとえば『arrows』。

この曲で重要な「不燃物置き場」は、『分別奮闘記』でゴミを捨てた場所と同じだろうか。

それではこれは、ゴミじゃなく夢の可能性がある。

夢?夢はどういう時に見る?

この曲は、元々あの世とこの世の境目で迷子になった2人の話だと思っていた。

目標としての夢じゃなく、寝ている時に見るものは?

なぜ、その人は寝ている?

行きたい場所は、全部「廻った」?回ったではなく?

「あの雲にのぼろう」の真意は?

 

 

 

こんな感じ。

すべての曲がそんな感じ。

もう馬鹿なわたしは訳がわからない。

 

 

 

 

 

わかるのは、『リボン』が

『カルマ』であって、『ランプ』であって、『ロストマン』であって

『K』でもあって、今までの全てでこれからの道しるべでもあって

 

そういう曲をさらっと披露できる人間がこの世にいるってことだけなんだよ。

そしてその4人は、リスナーに優しく寄り添っている。

それだけなんだよ。